コーアのひとりごと

2012年11月16日

ひとりごと

ライブドアのブログもたくさんの方々に見ていただき、とてもうれしく思う今日この頃ですが、少し気になることがあり
またまた、勝手なひとり言を書かせていただきます。
ライブドアのブログの検索キーワードやリンク元を見ていると重量鉄骨造に興味を持っている方々がたくさんいることがわかります。鉄骨造というと重量鉄骨と軽量鉄骨にがありますが、ぼくたち一般的な建設業者内では鉄骨造と言えば重量鉄骨造のことです。軽量鉄骨造というのは、工場で前もって組み立てられた材料を現場で組み立てる工法で大量生産するための工法です。マッチ箱を重ねるかのように組み立てる工法です。
以前ブログでも書きましたが、軽量鉄骨のフレーム(骨組み)ブルドーザーを乗せたり、象を乗せたりしているCMがありましたが、単体のフレームならば問題ないだろうと思いますが、そのマッチ箱とマッチ箱の接合方法が問題あるのではないかと常々思っています。重量鉄骨ならば、完全溶け込み溶接という方法で材料と同じまたはそれ以上の強度で溶接することが可能ですが、軽量鉄骨(板厚4.5mm)では、完全溶け込み溶接はできません。また、住宅メーカーのCMなどで軽量鉄骨造での剛接合をうたっている工法がありますが、軽量鉄骨造で剛接合はできないと思います。ピン接合により、ブレス構造にすることが弱いわけではないです。木造は基本的にピン接合です。ただ、剛接合ではないのに、剛接合だと説明し、鉄骨造と言って重量鉄骨造のように強度があるようにCMして契約することが腑に落ちないです。住宅メーカーの軽量鉄骨造を高い金額で建てるのならば、断然木造の在来工法で建てたほうがいい建物が建つと僕は思います。
また、地震に強いを謳い文句にしている〇年住宅なんかも、上屋はどうかわかりませんが、地震に強い強いを言いながら、
基礎は木造在来工法と変わらないのが不思議です。それでいて、工事金額は、重量鉄骨造で建てるよりも断然高額になります。最近、自社の近くでも軽量鉄骨造で新築している住宅が目立ちます。それも、以前ブログで書いた3.11の地震で
家が半分に割れてしまったメーカーです。その後、ニュースにもならず、TVのCMもたくさん流れていましたが、マッチ箱とマッチ箱の接合方法の問題は解決したのでしょうか?いま、そのメーカーで家を建てている方々はそのメーカーの問題を知って契約しているのか疑問です。やはり、大手企業という名前に惹かれてしまうのか、営業マンの話術がうまいのかわかりませんが、住宅の新築を考えている方々、よく考えてみてください。住宅メーカーの営業マンって建築の資格を持っていないほうが多くないですか?それも若いお兄ちゃんたちばかり・・・。建築の経験もなく、資格もない営業マンの話術に乗って
契約し、思い通りの家が建たないのは不幸だと思います。大手の会社だから問題を起こさないと思っていませんか?
大手だからこそ、問題はもみ消されてしまうし(半分に割れたメーカーの問題も全く報道されません)、頑張って裁判になったとしても、いい家に住みたいという希望は達成されないと思います。よく考え、資格もない営業に乗せられて契約してしまうのは気をつけましょう。最低限、契約するまでに、建築士と話ができない会社は選ぶべきではないと思いますが・・・。
長々と書いてしまいましたが、ライブドアのブログの検索キーワードに軽量鉄骨について“剛接合できる”とか“柱の厚み”
“基礎は重量鉄骨と同じ”など気になるキーワードが多かったので書かせてもらいました。
また、前回のライブドアのブログの記事について質問があったので、どうして重量鉄骨造の知識がある建築関係者が少ないか、どうやって知識があるかどうかをどのようにして見分けたらいいかなど気が向いたら書きたいと思います。



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Posted by KOA at 18:14│Comments(0)
 
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