コーアのひとりごと

2016年01月11日

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
自社のことではないですが、建築業界は昨年もいろんなことがありました。一番大きかったのは、杭工事の偽造問題です。
まあ、予想通り最終的には、構造設計に問題があったようですが、世間で話題になっている間にあまり過激な発言をしてはまずいかなぁ~と思い、少し言いたい放題のブログは自粛していました。
今回の問題の個人的な感想は、建築業界大手企業って何やっているのかわからないなぁ~ということにつきます。住宅メーカーなどのことを
今まで書いてきましたが、大手ゼネコンまで今回のようなことをして全体を把握できていないんだということを実感しました。
簡単にいえば、技術者不足、何をしてはいけないかがわかっていないということに尽きるのではないでしょうか?行政も、杭の報告書の偽造を見つけることに終始し、鬼の首を取ったように会見を開いていましたが、検査したのはあなたたちですよね。民間の機関が検査していても資料は持っているのだから、少なからず責任はあると思うのですが・・・。そういうことも含め業界の中で専門家が不足しているように思えます。
今回の杭工事の工法も当時は新工法を採用し、建物の沈下につながったわけですが、経験と知識の不足から、この工法は問題ないのか
判断できていない、また、不安があるため採用しない等の判断ができていなんのだと思います。
やはり、実績のない工法や材料を使うことには慎重にならなければと、再度認識しました。以前も書いていますが、住宅メーカーの新工法
などには注意すべきです。公共事業やマンションなど被害が大きい場合は、大きな問題になり、国も動いてくれますが、一戸建ての住宅ではなかなかそうはいきません。しかし、建てた本人にとっては、一生に一度の大きな買い物です。やはり、長い実績のある工法や材料も見直すべきでしょう。新しいものがすべて悪いわけではありません。住宅の外壁は、最近窯業系サイディングがかなり使用されています。出始めの頃は、やはり問題もありました。まだ問題はあるかもしれませんが、10年、15年経って、本当によい材料になってきたと思います。
但し、基本的な建物の構造については、新しい工法を採用するべきなのか疑問は残ります。やはり、安心なのは木造・重量鉄骨造・コンクリート構造でしょう。(木造は、在来工法に限定したいところですが)これらの工法は、公共事業にも採用され長年発展・進化してきました。しかし、
軽量鉄骨造やプレキャストコンクリート工法(〇年住宅など)は、建物の構造としての歴史も浅く、公共事業などで採用されることもないため
見直されてきていません。あえて、この工法で住宅を建てる必要があるのか疑問が残ります。
なぜ、こんな話題にしたかというと、昨年末からリフォームをしているお宅が、プレキャストコンクリート工法(以下PC工法)の住宅で、改装の為解体してみるとたくさんの問題が発生しています。木造の在来工法や重量鉄骨造であればまったく問題にならないことが理由で、お施主様の思い通りに施工できなかったり、構造的に問題が発生するため、補強したくても工法が特殊なため補強できないなどなど、軽量鉄骨造やPC工法は高価なのに、将来のリフォームなどには完全に不向きな建物ですね。また、改装中に思ったことはPC版の強度の問題です。
何十年か経過したのち、PC版の強度は保たれているのか?コンクリートの強度も見直されてきている昨今、一部の建物にしか使用されていないPC版の強度の経年劣化をだれか確認しているのでしょうか?このようなことが公共事業で採用されていない工法の問題点でもあるのではないでしょうか?重量鉄骨造やRC造は、何年かごとに基準が改定されてきています。もちろん、実績も長いです。木造に至っては、だいぶ変わってきてはいますが、日本古来の工法で1000年以上の歴史があります。歴史あるもの長く採用されているものには理由があるのではないでしょうか?新築をお考えの方は、頭の片隅に覚えていていただけると幸いです。まあ、一番いいのはこのブログを見て自社にご相談いただけることですが・・・。

年始のあいさつの後、長々と余計な話を書きましたが、杭の偽造問題から新工法についての疑問などを思っているところに、〇年住宅が操業40年とかCMでいっているのか気になり、地震に無傷というコピーなど、一般の方々に誤解させるのがうまいなぁ~という感想から
久々に余計な話を書いてみました。どのように思うかは、読者様しだいです。あくまでも個人的な感想なので・・・。

今年もよろしくお願いします。




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Posted by KOA at 11:52│Comments(0)
 
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